池谷裕二先生の「脳はこんなに悩ましい」より
「AならばBである」=「BならばAである」
よく考えたら分かりますが、これ自体が錯覚ということに気付いていないことがある。
チンパンジーに「ナイフ」という文字を見せて、目の前に並んだ写真からナイフの写真を選べるように学習させる。
今度は逆に、ナイフの写真を見せて、「ナイフ」「フォーク」と書かれた文字から選ばせると、正解しない。
だけど、これは逆を盲信しないチンパンジーの推論のほうが正しいのではないか、と。
こういう錯覚で心の病気にもなったりするのは悲しいことです。
気づくだけでも、違うんじゃないだろうか。
気づかせてあげることが私の使命です。